あらすじ
紀元前4世紀。舞台は古代ギリシアにあった都市国家テーバイ。
テーバイには歴史上類を見ない、特殊な編成の部隊が存在した。
部隊の名は「神聖隊」といい、二人一組のペアが一五〇組の計三〇〇人で構成されていた。
ただし、ペアといっても男女のペアではない。
男性同士の、互いを愛し合ったカップル同士がペアを組み、戦場で互いを守りつつ戦ったのだ。
「絶対に君を一人では逝かせない」という一心で。
これは歴史上確かに存在した特異な精鋭部隊に入隊し、そして初めての実戦で散った一組の美しい男性カップルの、儚くも美しい物語である。
本作品は『カクヨムプライベートコンテスト2025【テーマ:BL(全年齢対象)・ブロマンス】』応募作です。
以下、簡単な人物紹介となります。
テアゲネス
本作の主人公その1。神聖隊所属。クールな好青年。アポロドロスに愛されている。
アポロドロス
本作の主人公その2。神聖隊所属。小動物のように愛らしい少年。テアゲネスが大好き。
アルキビアデス
神聖隊の指揮官。戦場では勇敢だが、相棒ソクラテスの哲学談議は大の苦手。
ソクラテス
神聖隊の指揮官アルキビアデスにとっての最愛の人。アルキビアデスに哲学的な問いをふっかけるのが趣味。
フィリッポス二世
マケドニア王。ギリシア世界への侵攻を目論む、冷酷な専制君主。
アレクサンドロス
フィリッポス二世の息子で、後に『大王』とあだ名される男。
ヘパイスティオン
表面上はアレクサンドロスの友人だが、実際には彼と友人以上の関係になっているとの噂が絶えない若き指揮官。