あらすじ
法上京一はボクシングを勝つには理想的な資質を持っていた。
高い身長に長い手足、鋭い読みに技術、ハンドスピードも非凡なものがあり、数少ない左利き。
相手が近づく前にジャブで食い止め、何もさせずに試合を終わらせる。
法上京一はボクシングで稼ぐには致命的に資質を欠いていた。
遠い距離から一方的にリードを突くだけ、しかも派手に倒すわけでもなく、判定勝利が常だ。
素人ファンには受けないし、玄人筋にも「いつも同じ展開」と言われてしまう。
超天才と呼ばれた稲城希仁を相手に善戦したことで、そのスタイルでも期待されていたが、稲城が高校進学時に引退。
世代の頂点に立った法上は、その進むべきスタイルを問われることになるが……