あらすじ
物語は、まばゆいばかりの光に包まれた王城の一室から始まる。
生まれたばかりの小さな王女は、その身に「天の加護」を宿していた。その証として、彼女の髪は夜明けの空の色を映したような水色に輝き、瞳は透き通ったエメラルドの宝石のようだった。
だが、その祝福は、遠い魔族領まで届くほど強いものであった。
魔族の王は、その力を魔族の脅威と見なした。「今すぐその生まれた赤子を殺せ。さもなくば、王族全員皆殺しだ。」という通告が、国王の元へ届いた。
しかし、王は愛娘を自らの手で殺めることはできなかった。
愛する我が子を守るため、彼は長年の旧友である、遥か遠い没落した王国の国王に、王女を託すことを決意する。
この日、天に愛された王女は、生まれて間もない頃、故郷を追われることになった。
この物語は、天の加護を受けた一人の少女が、自らの命を狙う魔族の脅威に立ち向かいながら、血の繋がった故郷ではなく、彼女を受け入れてくれた没落した王国を守り、再興するまでの、壮大な物語が今始まる。