あらすじ
東北にある集落の薬屋で生まれた桃華。小さい頃からみんなには視えないものが視えると気味悪がられ、不登校気味になっていた。
家は先代から代々受け継いできた薬屋を営んでおり、ある日、蔵に保管していた薬が毎日消えていくという不可解なことが起こりはじめる。
解決しようと訪れた寺で、あやかしに詳しい人がいるという情報を得る。だがその人はある温泉街の宿屋を出入りする者で、偶然にもそこは桃華のばあちゃんの故郷だった。
家族で相談し合い、ばあちゃんの故郷へ一人で訪れることになった桃華だったが、それが何十年もずっと開かずの間だった街の扉を開くことになるとは知る由もなかった。
訪れた温泉街は桃華にとって安心出来る居心地の良い場所で不思議と懐かしささえ感じる場所ではあったが、中々目的を果たせずにいた。
しかし洞窟の泉で狐のお面を付けた少年に助けられたことをきっかけに、桃華は温泉街に隠された過去に迫っていく。同時に桃華自身も、これまで誰にも言えなかった過去の秘密と向き合うことになる。