あらすじ
辺境の小村ヴェルンで暮らす臆病な少年リオは、魔術がまったく使えない落ちこぼれ。
ただ働いて、ただ食べて生きていければそれで十分――そう自分に言い聞かせていた。
だがある日、空から落ちてきた**奇妙な石(時空の精霊王が入った)**を拾ったことで、少年の運命は大きく動き出す。
それは、二百年前の「大魔術戦争」の生き残り、アルシェル王家と契約された精霊王の一柱。
誰も使えぬはずの魔術、そして世界を揺るがす秘密に、無力な少年は否応なく巻き込まれていく――。
「生きていくだけでよかったのに……」
そんな願いを裏切るように、リオはやがて世界の希望か、破滅かを背負うことになる。
そして物語の傍らで、彼を導く存在がひとり。
時空の精霊王、クロノス――通称「クロちゃん」
「わしは大魔術戦争を知る精霊王や! 古代の魔術も、このわてが直伝したる!」
「ついでにボケとツッコミも仕込んだるで! ……笑いの間こそ究極の魔術や!」
――果たしてこれは救世の導きか、それとも喜劇の始まりか。