あらすじ

大学二年の春、文学部の夕(ゆう)は偶然、事故で声を失った後輩——桐生真白(きりゅうましろ)と出会う。 彼女は声を発せず、指先とノートと視線で世界と繋がっていた。 筆談の隙間に流れる呼吸、手の動きの一拍のズレ、 言葉よりも雄弁な“間”が、ふたりのあいだに小さな橋をかけていく。 しかし、真白の沈黙の奥には「喉の傷」だけではない理由があった。 そして夕もまた、過去のトラウマから“人の声を信じられない”でいた。 ——声を失った少女と、言葉を怖がる青年。 互いの沈黙を読み合ううちに、 “言葉より確かなもの”に気づいていく。

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小説を読もう2025/11/01
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