あらすじ
璃燈国の後宮で、上級宦官が不審死を遂げた。
少年宦官が犯人として名乗り出て、事件は早々に解決したかに見えた。
だが、若き警吏・蒼嶺は納得できず、ただ一人調査を続行する。
証言は揃い、動機もある。なのに、何かが噛み合わない。
行き詰まった蒼嶺に、同僚が告げる。
「蘭昭儀を頼ってみろ」
蘭昭儀――皇帝の渡りを幾度も受けた妃賓。
美しく、妖しく、次期皇后とも目される女。
蒼嶺が彼女を訪ねると、蘭昭儀は一人の宮女を貸し与える。
制度の狭間に立つ宦官と、名もなき宮女。
二人は後宮に潜む謎を追い始める。
そして、たどり着いたはずの真実には、まだその先があった。
欺瞞と謀略。蒼嶺と蘭昭儀の過去。
そして、謎解き姫は、真実の先で待ち構えていた。