あらすじ

水の流れる音で目を覚ました。 気づけば、足首まで水に浸かっている。 浸した足から水の冷たさを感じる。 あれ? 水の冷たさと、目の前に広がる見知らぬ広場。何で?という疑問はどれくらい浮かんでいただろうか。 広場の活気とその頭越しに見える石造りの建造物。どこだろう?という疑問は確かにあった。 あっという間に好奇心が胸を支配し、綺麗な街並みに心を奪われていく。 流れる水に誘われて、街中にあふれる朗らかな息づかいに触れる。商人の呼び声、金属を叩く音、果物やパンの匂い――覚えのない情景のはずなのに、どこか懐かしく、なぜだか誇らしい。 噴水で遊ぶ子どもたちの声、赤い屋根と白壁の家々、石畳に響く足音。 街のざわめきと水音が、まるでひとつの歌のように心に届く。 好奇心のままに水源を求めて登る石畳。追い越していく見知らぬ動物がひく馬車の群れ。巨大な風車を超えて、さらに巨大な外壁にたどり着く。 石造りという馴染みのない建物でありながら、学校のような造りに親近感を覚える。上の階から見える外の景色は、麦わらで作ったミニチュアのよう。 やがて、目の前に信じられない光景が現れる。 巨大な吹き抜けの空間に浮かぶ正八面体の結晶。 緑色の光を帯び、下端からは滝のように水が流れ落ち、轟音が石壁に反響する。 街の水は、この空中の結晶から生まれているようだ。 息をのむ。 理屈では説明できない光と水の世界。 目を逸らせず、ただ立ち尽くす。 残してきた日常や、言えなかった「ごめん」の気持ちが波のように押し寄せるーーー

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小説を読もう2025/11/01
  • 現在の作品転生、水の都の悪役令嬢——私、悪くないもん!——