あらすじ
良子との別れから十年。
十七歳になった満里奈は、平凡な高校生活を送っていた。
友人とたわいもない話で盛り上がり、他人の恋バナに胸をときめかせる。
休日にはショッピングやカラオケでストレスを発散し、夜遅くまで友人たちと笑い合う。
そんな日常に満足しているはずなのに――心のどこかで、いつも何かが欠けている気がしていた。
あの人と旅をしていた頃の、あの胸の高鳴り。
もう二度と味わえないと思っていた非日常が、なぜか懐かしく感じられる。
そんなある日、渋谷の街を歩いていた満里奈の目の前で、突然世界が“変わった”。
色の違う空。どこまでも続く草原。
そして、剣と魔法を駆使して魔物と戦う冒険者たち――。
「ここは……異世界?」
そう思い胸を弾ませる満里奈。だが、彼女はチート能力も、魔法の力も使えなかった。
それでも、彼女には“あの人”から託された力があった。
脳を極限まで活性化させ、常人を遥かに超える思考と身体能力を発揮する――。
秘めた力を持つ女子高生・満里奈の異世界の冒険が、いま、始まる。。