あらすじ
かつてこの世界には、空があった。
だが何百年も前、「光の終焉(ルーメン・フォール)」と呼ばれる現象によって、
地上からあらゆる光が消え去った。
太陽も、月も、星すらも失われ、
地上は闇と魔物に支配された。
人々は地下へ逃れ、
巨大な迷宮のような都市――**深層(ディープ)**を築いた。
魔術によって人工の灯を灯し、
闇に閉ざされた世界で細々と生き延びている。
だが、それはあくまで灯(あかり)。
かつて存在していた“光”そのものではない。
人々の希望は、ただひとつ。
失われた光を取り戻し、再び地上へ帰ること。
そのために魔術師たちは一丸となって、
光という現象の根源を探り続けていた。
――アシル・ノクト。
後に歴史にその名を刻む彼も、
この時はまだ、ひとりの若き魔術師見習いに過ぎなかった。