あらすじ
精靈たちと共存する世界、人々に敬愛されるカムナギという職があった。カムナギの多くは聖典を継承している貴族で、カムナギを中心として発展した業界は聖界と呼ばれている。
十五才のリュエルはウタが好きな田舎の少年。成り行きで "ウタ紡ぎ" になり、依頼を受けていた。それでいいと思っていたのに、あるとき、カムナギのアルシャと遭遇してしまう。
アルシャは巷で話題の人物。名門貴族の御曹司。キラッキラの十七歳。
リュエルはアルシャからカムナギになるよう誘われ、そのための学問所――学び舎フィーデルに入る推薦状を渡される。それはリュエルにとって、挑戦状を渡されたようなものだった。なぜならリュエルは、遠い昔に聖界から追放されたフラム家の末裔なのだから。
波乱の学生生活。個性豊かな仲間たち。夢。
――もっとアルシャに近づきたい。
憧れはいつしか形を変えていた。
かつて紡がれた美しい世界が、永久になるまで――。
※だいぶ昔に途中まで公開した小説を練り直して書いています。当時の題名は「息ができないくらいキミが好き」。まだまだ手直ししたい部分があり、連載しながら推敲を進めていくことになると思いますのでよろしくお願いします。