あらすじ

神々が人の世を見下ろす世界。 炎、水、風、光、闇——十の神々がそれぞれの加護を授け、人々の中から“勇者候補”を選び出す。 だが、十一柱目の神――“無(む)の神”だけは、誰にも加護を与えず、ただ静かに見つめていた。 神の加護を持たぬ者は「無印(むじるし)」と呼ばれ、無力の象徴とされた。 リオン・グレイスもその一人。 彼は勇者候補生を支える「勇者補助員」として、名もなき灰色の制服を着て学園の片隅に立つ。 戦う力も、神の声も持たない。 ただ、他人の魔力の揺らぎや崩れを感じ取る、不思議な感覚だけが彼の武器だった。 神に選ばれた者たちは皆、彼を見下した。 「お前は神に見放された」と。 だが、光の加護を受けた少女セリア・アルフェンだけは違った。 彼女は見抜いていた――リオンの沈黙の奥に、神々の理を超える“何か”があることを。 やがて、神の加護を持つ勇者たちが次々と暴走を始める。 世界を導くはずの神々の力が、人々を滅ぼし始めたのだ。 絶望の中、神々の声が途絶えたその瞬間、 リオンは静かに立ち上がる。 「神の加護がなければ戦えないのか。……なら、俺は“無”で戦う。」 神に選ばれなかった少年が、神々の物語を壊し、 自らの手で新たな運命を書き換えていく。 選ばれし十と、選ばれなかった一。 世界の理を覆す“無印”の物語が、いま始まる。

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小説を読もう2025/10/31
  • 現在の作品そのモブ、世界(物語)に介入する