あらすじ
「ヨシって言えばいいんだよ。声が小さいからお前の“ヨシ”は通らないんだよ」
そう言われて俺は安全係をクビになった俺。
そして新しい工場にいたのは、
・見る前に元気よく叫ぶ現場女子・みのり
・声は小さいけど“出てる・緩んでる・開いてる”が見える朱音
・PCちょい苦手なのに“怖くないマクロ”だけは作れる事務のリコ
という3人。
俺たちは「止める→見る→言う→聞こえた」を現場に敷いていく。
“ヨシって言ったから終わり”じゃなくて、“ヨシって言ったから見えた危ないとこをその場で直す”やり方で。
そのころ、俺を切った旧工場では——
でかい声で「ヨシィ!!」と叫ぶだけの安全主任が、見てもいない柵・はみ出したパレット・開きっぱなしのロックに、毎日「ヨシ!」を連打していた。
「聞こえたからヨシ」だけが紙に残り、とうとう“ヨシってあったのに事故りかけた”が出る。
会社は決めた。
「公開でやって決めろ。どっちのヨシが本物か全員の前でやれ」
声量で押し切る旧工場 vs 見てから言う新工場。
“聞こえなかったときの策”と“ヨシのあとで直す方法”まで書いたら、でかい声の安全主任はもう勝てなかった。
これは——
「声が小さいからクビ」と言われた安全係が、声じゃなくて“中身のあるヨシ”で工場をひっくり返す話。