あらすじ
病に倒れた王を救うため、四人の王子と王女が「鏡の迷宮」に向かう。
そこには、あらゆる病を癒すという“真実の水”があると伝えられていた。
だが、迷宮に入った者は誰一人として正気で戻らない――。
傲慢な兄、虚栄に溺れる弟、欲深い姉。
そして、誰からも期待されていない末の王子・カエル。
彼だけが、古びた灰色のロバと共に迷宮の奥へと進む。
「何もかも、見える通りではない」
――その言葉の意味を知るのは、ただ一人。
鏡が映すのは“姿”ではなく、“心”だった。
心の強さと優しさが試される幻想譚。
光と影の境界で、少年が見つける本当の“王”の証とは。