あらすじ
王国の騎士カイルは、戦場で心を失っていた。
ある日、奴隷として売られていたひとりの少女――リアを買う。
彼は彼女を“物”ではなく“人”として扱い、二人は少しずつ心を通わせていく。
だが、彼女には誰も知らない秘密があった。
魔族の“器”として生まれた存在――その記憶が、やがて彼女を運命へと導いていく。
「主様……もし、私がもう一度この世に生まれ落ちることができたなら――その時も、どうか私を見つけてください。たとえ姿が変わっても、きっと、あなたの傍に帰りますから……」
それが、彼女の最後の言葉だった。
幾年の後。
花屋を営むカイルの前に、ひとりの少女が現れる。
その手には、白い花――リアの花が握られていた。
これは、愛と約束が時を越えて結ばれる、ひとつの奇跡の物語。