あらすじ
──我らはお前たちヒトの、愚鈍愚昧なる汚泥と、そして穢れから生まれたのだ。
怪忌。怪しく忌むべき事象、存在。古くそれは穢れ、瘴気、悪霊などと呼ばれてきた。
依澄銀志はある夜、コンビニの帰り道で奇妙な現象に出くわす。
ヘッドフォンからノイズまじりに、助けを求める女の声が響いたのだ。
それは幻聴でも、聞き間違えでもなく──その日を境に、銀志は指先に転がる「怪異」に触れ、接続(コネクト)する異能に目覚めることになるのだった。
時あたかも二〇九四年。科学が進歩するにつれて、しかし奇妙なモノは余計に浮き彫りになっていくという奇天烈な状況にあった。
それらは「非科学的ノイズ」と称され、「現段階の科学では証明できない、いずれは科学的に証明される未来の議題」として捨て置かれていた。
しかし、一部の者たちは知っている。
それが、「怪忌」であることを──。