あらすじ

所有者が増築を繰り返すうち、シェルターはいつしか敷地を越え山を覆い、海すら呑み込むほど無限に増え続けるようになった。国境はなくなり、地図は「シェルター」か「それ以外」かに塗り替えられた。もはや地球上で人間の住める場所はほんの一握り。地上での生活を諦めた人々は、次第に自らシェルターへと移り住むようになる。 蒔田《まきた》悠埜《ゆうや》も地上で生きるのを諦めシェルターの内部に足を踏み入れたひとりだった。神代《かみしろ》鶫《つぐみ》とともに、まだ誰も到達したことがないというシェルターの最上階を目指し、今日もひたすら上へ上へと登り続ける。

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