あらすじ
みんなは俺のことを「学校で一番人気の男子」だと言う。
頭が良くて、優しくて、頼りがいがあって、いつも場の空気を明るくする──
少なくとも、みんなはそう思っている。
俺の名前は葉山ケンジ。
いつからみんながそう呼ぶようになったのか、もう覚えていない。
本当の俺は、ただ“うまく演じているだけ”なんだ。
「大丈夫な人間」という役を。
毎日、完璧でいなきゃならない。
誰かを助け、笑顔を絶やさず、他人の問題を解決する。
でも、自分を助ける方法なんて分からない。
そんな俺の前に、二人の少女が現れた。
人気者として知られている俺だけど、
本当の俺を知りたいと思ってくれる人は、
果たしてこの世界にいるのだろうか。