あらすじ
──この街で、悪魔祓いは特別じゃない。
消防車が火事に駆けつけるように、救急車が事故現場へ向かうように。
人々は、悪魔祓い師が通りを駆け抜ける姿にもう驚かない。
西暦1895年。産業と科学が花開く時代。
だが、文明の光が強まるほどに、闇は濃く影を落とす。
悪魔は人に憑き、壊し、喰らい続けていた。
彼らに対抗するのは、祓霊庁(The Exorcism Bureau)。
世界規模で組織された独立機関であり、悪魔を二十五の等級に区分し、脅威を管理している。
二十五──それは神の御名と悪魔の印が重なる、聖と禍の数。
教会の鐘が二十五回鳴る時、あるいは真夜中を一時間過ぎた“二十五時”。
人々はそこで、空気が変わると信じていた。
祓霊庁第七支部に所属するセラフィエル・シルヴァリスは盲目の祓い師。
彼の相棒は、最高位祓い師クラスに位置するジェイク・アッシュフォード。
二人は互いを支え合いながら、日常に溶け込む“非日常”と向き合っていく。
友情か、あるいはそれ以上か。
祓いと悪魔とが隣り合わせの時代に、二人の物語が始まる──。