あらすじ
九月になったらもう会えない、引っ越すから、と彼は言っていた。
だから、何か思い出を作ろうと決めた。
今までたくさん作ってきたけれど、それまでのものとは比較にならないぐらい、ずっと、ずっとすっごい思い出を。
五人で過ごす、最後の夏が始まった。
そして、私たちは「箱庭の真実」を知る。
「私はこの世界を認めない! 絶対に!!」
「よし、ここはまかせてくれ。先に行ってろ、後で合流しようぜ」
「まかせとけって。こんなセキュリティー、突破してみせる」
「怖いけど、死にたくなんてないけど……逃げたいわけじゃないんだよぉぉぉ!!」
「俺は――この思いが偽りなんて信じない。もう、俺は無関心じゃいられない」
「そうか……君も、特異点か。なるほど、なら――」
生き残ってみせる。
この思いが偽りでないと証明するために。