あらすじ
コレリア王国の王子ヴィトー・ラザフォードは、剣を一度振るうだけで砕けてしまう呪いに苦しめられ、まともに戦えない──はずだった。
一本で足りないなら、持てるだけの大量の剣を重武装して使い捨てで戦えばいい。
そんな彼の姿を人々は、剣飢え(つるぎうえ)と呼んだ。
すべては母を殺した王である父に復讐するために。
魔女狩りの騎士団を指揮するヴィトーは、辺境で出会った魔女ミスティアとの戦いの中で覚醒して壊魔剣アンヴェイルという光の剣を顕現させる。彼が呪いだと思っていたものが実は魔法の天敵となる唯一無二の才能であることを知る。
ヴィトーは魔女ミスティアを魔法の師匠として訓練を受けるため、彼女を婚約者と称して王都まで連れて帰ることにした。
壊魔剣アンヴェイルの扱い方を学びながら、ふたりは過去に消えない後悔を抱える者同士として王子と魔女という立場を越えて惹かれ合っていく。
その先に待つのは破滅か、それとも──?
剣飢えの王子は最強の剣ですべての過去に復讐を果たす。