あらすじ

反逆のハッカー×心に傷を抱えた傭兵 ――極光と記憶が交錯する都市で、運命に絡め取られた二人。その結末はどこへ。 星の文明は、戦争と天災によって崩壊した。 今や人口は、全盛期の百分の一にも満たない。 生き残った人類は「都市」を単位として、世界の各地に点在し、細々と命を繋いでいる。 北方フリクルト大陸に存在する科学都市―― ルーティング・サン・シティ(Rooting Sun City)。 一年中、厳しい寒気に包まれ、白雪と極夜が支配する地。 人々はレイプリズ・キューブ(Rayplizz Cube)をエネルギー源とし、 凍てつく世界の中で懸命に生き延びていた。 街には、美しくも儚いネオンの光と、黄金の軌道鉄道が交差し、幻想的な光景を生み出している。 だが、その華やかな外見の裏には、いくつもの闇が蠢いていた。 貧富の差、暴力組織、ロワー・シティの荒れた治安、 違法なサイバー・メック義体の流通――。 すべての利権を握るのは、巨大企業シュペール・エナジー社(Shupearl Energy Corporation)。 政府と癒着し、表裏一体となった支配体制を築いていた。 ミンスデ・ソロウィン(Minsthex Solowyn)。 企業に仕える傭兵。コードネームは「ブラッククラッド・レイヴン(Blackclad Raven)」。 冷静で寡黙。 過去の出来事により深い精神的外傷を抱え、 感情を自ら封じ込めて生きている。 薬物、賭博、酒――それらは心の痛みを鈍らせるための手段にすぎない。 妹の記憶を守るために、彼は企業の命令に従い続けるしかなかった。 クルンツ・オルセン(Krunz Olsen)。 コードネーム「キュノソウラ(Kynøsøura)」――反逆のハッカー。 父の死にシュペール・エナジー社の影を疑い、強い憎悪を抱く。 数多くの傭兵を襲撃し、ルーティング・サン・シティ各所の機密を盗み出しては ダークネット上で売り捌く存在。 ミンスデがある任務に就いていたとき、二人は邂逅し――そして、激突する。 刀光と銃火、数値演算の火花。 その一瞬は、まるで二人の運命を点火する導火線のようだった。 戦いの最中、クルンツはミンスデの義体《アスガルド(Asgard)》が 父の遺した設計図と酷似していることに気づく。 敵意の奥底に、好奇心が芽生えた瞬間だった。 互いを敵と疑い、やがて協力し、 そして――切り離せぬ想いへと変わっていく。 互いが背負うものを知り、ルーティング・サン・シティに隠された真実を見たとき、 二人の運命の終着点は――果たして、どこへ辿り着くのだろうか。 ★不定期更新 ★長編ストーリー ★一部には暴力・流血・R15要素を含みます。閲覧の際はご注意ください。 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』 ★本作に登場する人物・地名・団体・設定はすべてフィクションです。

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カクヨム
カクヨム2025/10/29
  • 現在の作品秧日城—ルーティング・サン・シティ