あらすじ
声を奪われたΩ《オメガ》が、冷血と呼ばれた宰相に拾われた。
その日から、沈黙しか知らなかった彼の世界が、音を取り戻していく――。
王国では、Ωは“所有されるもの”だった。
言葉も、身体も、契約の印とともに誰かのものになる。
そんな世界で、声を持たぬΩ・ノアは、戦場の瓦礫の中で宰相アルマンに見つけられる。
彼は冷徹な獅子と呼ばれ、感情を捨てた男。
だが、沈黙のノアを抱き上げた瞬間から、彼の理性が少しずつ崩れ始めていく。
──「おまえの声が戻るその日、私はすべてを賭けよう」
支配か、赦しか。
血と権力に縛られた王国で、“声”と“心”を取り戻すふたりの物語。
沈黙が終わるとき、愛が国を変える。