あらすじ
かつて戦火に焼かれ、今では灰色の風が吹きすさぶ「灰の村」。
そこで鍛冶師を目指して働く少年――リアンは、ひたすら鉄を打ち、静かに生きていた。村には魔法使いも勇者もおらず、ただ生き延びることが日々の目的だった。
しかしある嵐の夜、雷が落ちた鍛冶場で、リアンは奇跡的に生き残る。
その日を境に、彼の体内に“雷”が宿った。
手に取る鉄が微かに震え、打ち下ろすたびに火花が雷光へと変わる――。
最初はただの事故だと思われたが、彼の打った剣は「雷を帯びる武器」として評判を呼び、村を超えて噂が広がる。
やがて、王都からは軍の使者、盗賊団からは狙いの目、そして雷を封じようとする謎の教団までが現れ、レオンの運命は静かな鍛冶場を離れて動き出す。
雷を操る鍛冶見習いとして目覚めた少年は、
「創る者」としての力で世界を変えるのか、それとも破壊の力に呑まれていくのか――。
これは、灰の中から生まれた光が、
やがて天空をも裂く“雷の鍛冶師”へと成長していく物語。