あらすじ
『お前はもう用済みだ』――。信じていたSランクパーティの仲間から告げられたのは、あまりに非情な追放宣告だった。荷物持ちのアインは、戦闘能力がないという理由だけで奴隷のように扱われ、稼ぎの全てを奪われてきた。そしてダンジョン最深部を目前に、装備も食料も取り上げられ、生きては帰れぬ魔の巣窟にたった一人で置き去りにされたのだ。
だが、彼らは知らなかった。アインが持つ【無限収納】スキルが、ただの倉庫ではなかったことを。死の淵で覚醒したその力は、ユニークスキル【神の宝物庫】へと進化。収納したモンスターからスキルを抽出し、ガラクタを伝説級の武具に造り変える、世界最強のチート能力だったのだ。
アインは決意する。この力で、誰にも搾取されない自由な人生を掴むことを。ダンジョンの主を単独で討伐し、手に入れた莫大な富で辺境の街へ。そこで心優しき仲間たち――奴隷の身から救った獣人の少女や、国を追われたエルフの王女――と出会い、規格外の能力で街を発展させながら、悠々自適なスローライフを謳歌していく。
後に、アインという生命線を失い没落した元パーティが、彼の名声を聞きつけて血の涙を流して後悔することになるとは、この時の彼らは知る由もなかった。