あらすじ
東京——。
この街には、誰も知らない“もうひとつの東京”があるという。
夜のビル街に浮かぶ光、SNSに流れる奇妙な投稿、そして誰もいないはずの部屋から届く通知音。
そこに足を踏み入れた者は、いつの間にか**「存在をすり替えられる」**。
美容メーカーに勤めていた美里は、ある日突然この世から姿を消す。
それなのに、SNS上では“彼女本人”のアカウントが今も動き続けていた。
深夜三時、スマホに届くメッセージ。
「起きてるんでしょ?」
それをきっかけに、美里は「都シ伝説」と呼ばれる都市の裏側に迷い込む。
そこでは、噂が現実になり、記録が命を持つ。
そして彼女は気づく——
“東京”そのものが、膨大な人の記憶と噂でできた巨大な怪異なのだと。
現代のSNS社会を舞台に、人の存在・記録・匿名性の恐怖を描く連作ホラー。