あらすじ
究極の刑事、山さんに捧げる物語。
特殊能力による犯罪が激増した現代。 法で裁けぬ、
あるいは法廷に立つ前に執行すべきと判断された凶悪犯に対し、
現場で直接「死刑」を執行する非情の組織、警視庁捜査第七課――通称「執行係」。
多くの挫折を知る現実主義のベテラン「鬼(オニ)」は、
正義の執行に理想を燃やす新人「ハヤ」と組み、連続児童誘拐事件を追う。
ハヤの『接続(ハッキング)』能力で、事件が「収納」能力者による
海外人身売買組織の犯行だと突き止めた二人は、死刑執行令状を手にアジトへ向かう。
立会人「山さん」の能力『無音閉鎖空間』が発動し、
外界と遮断された倉庫での決戦が始まる。 激戦の末、主犯を追い詰める二人。
だが、犯人の無様な命乞いを前に、ハヤは一瞬の油断を見せてしまう。
その隙を突いた凶弾が、理想に燃えた新人の胸を貫いた。
相棒の死に激昂した鬼は、怒りの『業火』で犯人を執行する。
赤い満月だけが、非情の正義と現実を照らしていた。