あらすじ
生まれた子には、その才を示す一文字が身体に刻まれる。
この国はその「芸」を柱とし、五年に一度の競演で選ばれた者だけが宮廷に迎えられる。
だが、栄光の座を目指す盤上には、血と欲望が渦巻いていた。
静かな生活を送りたい弦は望まぬまま、宮廷という盤上に駒として置かれてしまう。
皇太子と王妃、二つの勢力が帝の座を巡り火花を散らすなか、若き芸たちはそれぞれの理想や欲望を抱き、嘘と真実の狭間で翻弄されていく。
平穏を望んでいたはずの弦は、やがて国を揺るがす「真実」と対峙し、
己の芸と運命を武器に、宮廷の盤上を生き抜くことを迫られるのだった。
芸と権力、愛と裏切り、理想と狂気――
すべてが交錯する宮廷で、最後に名を刻むのは誰なのか。