あらすじ
婚約破棄とともに王都を追放された令嬢セリーナは、行くあてもなく荒れた辺境の村へと辿り着く。
そこで出会ったのは、寡黙で不器用な騎士団長ライナルト。言葉少なな彼に拾われ、花畑を守る仕事を手伝うことになったセリーナは、土に触れ、風に包まれながら、少しずつ心を取り戻していく。
やがて二人は嵐の夜を共に越え、互いの孤独を知り、少しずつ寄り添っていく。
ざまぁも復讐もなく、ただ静かに流れる時間の中で芽吹いたのは、やさしい恋と、未来を見つめる希望。
花を育て、風と笑い合い、やがて村を彩る“風花の里”を築いていく――。
これは、悲しみを風に流した令嬢と、無口な騎士団長が育てた、穏やかで温かな愛の物語。