あらすじ
1960年、東京。戦後復興の喧騒と、オリンピック開催に向けた熱狂が街を覆っていた。
どこにでもいる18歳の学生・久世 太陽(くぜ たいよう)は、家族を守る平凡な日々を送っていたが、ある日、仕立て屋で起きた凄惨なテロ事件に遭遇する。犯人が残した超常的なガジェット、人の「業(ごう)」を力に変える『業物(ワザモノ)』の反動に耐えうる「器(うつわ)」として、太陽の万年筆が覚醒した。
彼は知る――この時代の輝かしい成長と富は、時代や国家を超え世界の裏を支配する「闇の利権構造」、『ゴールデン・サークル』という巨大なシステムによって意図的に操られていることを。
「成長」と「正義」。守るべき日常と、抗うべき巨大な腐敗の狭間で、「師匠」の導きを受け、愛する人々と、黄金の魂を懸けた暗闘へと身を投じていく。
――これは、未来を賭けた、1960年代東京スパイ・アクション・サーガである。