あらすじ
憧れの先輩に告白したら、「ごめん、君のお兄さんが目当てだから」。
江ノ島大学獣医学科に入学した穂高 汐夏《ほだか せな》(18歳)は、早々に人生どん底スタート。
優秀な兄の「出がらし」と呼ばれ、家族に期待されず、おまけに動物の声が聞こえる「キモい」能力を持つせいで、獣医になる気もゼロ。
「大学、辞めよっかな……」
絶望する汐夏を慰めてくれたのは、一匹の関西弁をしゃべる三毛猫だった。
だが、その猫が目の前でトラックに轢かれる。
慌てて大学病院に駆け込むと、現れたのは小学生にしか見えない少女。
「馬鹿か、君は。そいつはトラックになんて轢かれてない」
彼女こそ、人の心まで見透かす超絶観察眼を持つ天才教授、白馬 千咲《はくば ちさき》だった。
千咲は一瞬で事件の真相と、汐夏が隠す「動物と話せる」能力を見抜き、こう告げる。
「君の力はすごい。誰よりも凄い獣医になれる」
初めて自分の力を認められた汐夏は、変わり者の天才教授の助手(パシリ)に任命され……?
さらに千咲は、汐夏も知らない「穂高家」の重大な秘密をあっさりと言い放つ。
「何言ってるんだ。あの病院は、君のものだろ」
動物の声が聞こえる“耳”と、すべてを見通す天才の“目”が、キャンパスと家族の謎を解き明かす。
新感覚・獣医ミステリー、ここに開幕!