あらすじ
地方都市の高校に通う女子高生・優香は、ある放課後、親友の真央からひとつのSNS投稿を見せられる。 そこには、古びた日本人形の写真とともに、こう書かれていた。
“#日本人形の儀式 願いが叶う。ただし、代わりに“あの子”が生きる。”
悪ふざけの都市伝説と思いながらも、優香の心の奥にその言葉は引っかかった。 彼女の家には、亡き祖母が残した“見守り人形”がある。 孤独を抱えていた優香は、その人形で“儀式”を試してみる。
白い紙に願いを書き、指先の血を一滴垂らして――「いっしょに、あそぼ」と囁いた瞬間、蛍光灯が瞬き、空気が凍った。 翌朝、人形は姿を消し、SNSには誰も知らない自分の“儀式動画”が投稿されていた。
コメント欄は、すべて同じ言葉で埋め尽くされている。
“見てる”
“見てる”
“見てる”
そして、優香は姿を消した。
親友の真央は、優香の行方を追ううちに、#日本人形の儀式”というタグの裏に広がる不可解な現象を目撃する。 儀式を行った者たちは次々と失踪し、代わりに“似た顔の人形”が現れるという噂。
部屋の窓の外には、赤い着物の小さな影が立っていた。
#日本人形の儀式 願いが叶う。ただし、代わりに“あなた”が残る。
鏡の前でふと視線を感じたとき、そこに映るのがあなたの顔ではなかったなら――それは、もう“見られている”ということだ。