あらすじ
「君は王妃にふさしくない」王太子はそう言って、私を庇護していた公爵家からの離縁を決定した。
理由は、新たに現れた聖女が私を「無能」と断じたから。
私は公爵家の財産管理と王家の監査補佐を水面下で担ってきたが、その功績はすべて聖女のものとされていた。
離縁状に淡々と署名した私は、公爵家を出て自らの局「王室監査局」を設立する。
もう誰かの功績のために働く必要はない。
公爵家と王太子が聖女の力に依存し、放漫財政を続ける裏で、私は着々と証拠を集めていく。
彼らが私を切り捨てた代償は、あまりにも高くつくことを知るだろう。
これは、数字と法律を武器に、愛を失った女性が国を正すまでの物語。