あらすじ
リアム・アーデルハイト、17歳。
名門貴族アーデルハイト侯爵家の長男であり、王都の剣術学園に通う生徒だ。
成績は常に中の上。素質はあるのにどこか本気になりきれず、
どんなことにも一歩引いて眺めるような、冷めた眼差しをしている。
周囲からは「けだるげな天才」と呼ばれているが、本人はそんな呼び名にも興味がない。
この世界には「七つの塔」と呼ばれる巨大建造物が存在する。
それらは古くから“神の柱”として崇められ、人々にとって信仰の象徴であった。
誰もがその存在を疑わず、塔へ近づくことは神への冒涜とされ、
立ち入ることは厳しく禁じられている。
そして、それぞれの塔には一人ずつ「守護騎士」と呼ばれる存在がいる。
彼らは神聖なる塔を護るために選ばれた最強の戦士であり、
人々からは畏敬と憧れの眼差しを向けられていた。
そんな世界で、リアムだけは——
理由もなく、塔に“違和感”を覚えていた。
それが、彼の運命を変える最初の一歩となる。