あらすじ
― 神が沈黙した世界で、鋼が祈りを知る ―
太古、神々は世界に“加護”と“精霊”を遺し去った。
祈りを捧げた者には奇跡が訪れ、加護を失った者は滅びた。
――しかし、神は沈黙した。
祈りが届かぬ時代。
人々は神の奇跡を再現するため、精霊を解体し、
**「鋼の殻に魂を宿す」**という禁忌の研究に手を伸ばす。
帝国が造り上げた最終兵器――
それが《鋼殻魔導兵(アームド・スピリット)》である。
その一体、エイン。
炎の大精霊の欠片を宿しながら、心を持たぬ“器”として戦場に立つ。
だが、祈りを失ったこの世界で、
彼の内に“声”が響いた――精霊の囁きが。
「――燃えているよ、あなたの中の火は。まだ、呼んでいる。」
神に創られた勇者と、人に創られた兵が出会うとき、
沈黙の世界が再び“祈り”を取り戻す。
それは、魂と機械の境界を越える戦い。
そして、“命とは何か”を問う、幻想戦記の黎明譚。