あらすじ
「オタクくんの浮気者ぉ!!」
「人聞きが悪い」
幼い頃から天体観測が趣味だった少年は、月にだけはなんでも打ち明けることが出来た。
悩みも愚痴も独り言も、過去も希望も全て。
親より、教師より、友人より、月を見上げて独り言ちるだけで心穏やかになることが出来た。
月には兎と姫君がいる。遠く離れた空の果てで、今日も自分を見下ろしている。そう思えば一人でも誰に迎合できなくても、明日の展望が見えなくても構わなかった。
生きにくい世界で、少年は、月に恋をしていたのだ。
そんな彼の元にある日突然「墜ちて」きた、自称婚約者の怪しいギャル。
彼女は月の住人を名乗り、幼い頃からなんでも自分に教えてくれて愛を囁いてくれた彼の熱烈で真摯な想いに応えるべくやってきたお姫様らしい。
彼の静かな夜はいつの間にか、ギャルとのデートになっていた。