あらすじ
類稀なる魔導具開発の才能を持つ伯爵令嬢リディア。しかし、その功績はすべて婚約者の公爵令息アランに奪われ、彼女は感情を殺して生きる『鉄仮面令嬢』と揶揄されていた。
舞踏会の夜、アランはリディアが開発した魔導具を自分の手柄として発表し、公衆の面前で婚約破棄を突きつける。
「貴様のような地味で無能な女は不要だ!」
「お前の功績など俺の指導あってこそ」と嘯くアランだったが、その嘘と横領の罪は、その場にいた一人の研究員によって次々と暴かれていく。そして、その研究員の驚くべき正体が明らかになった時、元婚約者の破滅は決定的となる。
「あなたの才能は、国にとってかけがえのない宝だ」
リディアの本当の価値を唯一理解していたのは、身分を隠していた第三王子カイウスだった。断罪され落ちぶれていく者たちを尻目に、王子に見出されたリディアは、心の枷を外し本当の笑顔を取り戻す。
才能を搾取され続けた不遇な令嬢が、自分を見下していた者たちを断罪し、正当に評価され最高の幸せを手に入れる物語。