あらすじ
舞踏会の夜。
人々の視線が集まる中、“聖女”に向けて、カトレア・ドリスタンは理不尽に言い放った。
「平民のあなたが、何の権利でここに立っているのかしら?」
高慢で傲慢、誰にでも毒を吐き、学園では“悪役令嬢”として恐れられている少女。
――けれど、彼女を昔から知る者は、誰もが首をかしげていた。
どうしようもないほど不器用で、人見知りで、臆病で、誰よりも弱い。
だけど、彼女は誰よりも真っ直ぐ、努力家で生きるのに懸命だった。
そんなカトレアが変わってしまったのは、なぜ?
彼女の中で、何が“壊れた”のか?
皇太子、弟、聖女、そして――。
彼女に関わる者たちの語りから真実が導き出されていく。
――少女はなぜ“悪役令嬢”になったのか?