あらすじ
「魔術師は国家の癌だ」──鉄十字帝国の治安維持は残酷だった。名門の生まれながら“触れたものの穢れを浄化するだけ”という無力な魔力を持つエリーゼは、家族と共に黒服に連行される。だが彼女は殺されず、帝国の秘密研究所で“古き血”を注入される被検体No.444となった。禁忌の実験は“失敗”――しかしそれは新たな始まりだった。日光に焼かれない“デイウォーカー”となり、触れた血から魔力を吸い取り、他者を魅了する血の魔術を得たエリーゼ。帝国は彼女を粛清対象とし、亡命魔術師たちは救世主として崇める。望むのはただの平穏。だが、歪んだ世界の中で、彼女の“血”は静かに、しかし確実に変革を始める──。