あらすじ
夜、波止場で老人が釣りをしていた。かつては政界で名を馳せた人物だった。立派な道具を持ち込んで意気込んだが、一向に釣れない。そんな中、軽妙なスタイルの若者が、簡単な仕掛け以外に、ろくに道具も持たずに現れると、あっという間に鰺を釣り上げた。しばらくすると、老人は自身の人生を若者に語り始める。若者はその老人が如何なる人物か全く知らなかったが、自身の知らない世界に住んでいた重鎮であろうことは察しが付いた。老人の話は若者を虜にしていったが、逆に老人の語りは熱気を失っていく。すると、若者が何気に語り出した。その言葉に、逆に老人はドンドン心奪われていく・・。