あらすじ
「――また、私の“幸運”が死んでいく」
真夏の東京を凍らせる「連続凍死事件」。現場に残される“雪の結晶”の痣。
捜査線の外側で、黒衣の少女・**月詠栞(つくよみしおり)**はその死者の声を“視た”。
彼女の異能は、触れた物に残る「残留思念」を読み取る力――
だが代償として、「視た災厄」を自分の身に呼び込む呪いを背負っていた。
そんな彼女を唯一“正常”に保てるのは、冷徹な元SP・九条湊(くじょうみなと)。
彼が隣にいるときだけ、栞の災厄は止む。
「九条さん、契約です。事件が終わるまで、私から離れないでください」
「……了解だ。ただし、オカルトは信じない。俺は論理で犯人を暴く」
――これは、“災厄”を背負う少女と、“信じない男”の事件簿。
真実を視る眼(カラミティ・アイ)が、彼女の命を削っていく。
そしてその夜、最初の“氷の死体”が笑った。