あらすじ

(冒頭) 夜空を見上げると、無数の星々が静かに瞬いている。 けれど、私たちが見ているそれらの光は、「いま輝いている星」ではない。 数千年、数万年、あるいは数億年前に放たれた光が、 ようやく地球に届いたものだ。 たとえば、あなたがいま見上げているある星の光は、 恐竜がまだ大地を歩いていた時代に出発したかもしれない。 そして、その星はもうとっくに燃え尽き、灰になっているかもしれない。 けれど光だけが、虚空を渡り、いまこの瞬間、 あなたの瞳の奥にやさしく届いているのだ。 光には、時間の重みがある。 それは「いま」を照らすものではなく、 遠い過去の名残を私たちに見せているに過ぎない。 つまり、宇宙を見上げることは、 「現在」を見ることではなく、「過去の記憶」を見ることなのだ。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2025/10/26
  • 現在の作品すれちがう永遠