あらすじ
「もう、うんざりよ……」
公爵令嬢アメリアは、人の心の闇が醜く騒々しい化け物(邪念獣)として物理的に見えてしまう呪いを抱えていた。
どの婚約者も地位と財産に目が眩んだり、浮気心を隠したり、といった邪念を隠しており、それを察した彼女は五度も婚約を破棄。
「冷徹令嬢」として孤立を深めていく。
そんな中、隣国から訪れたレイドン公爵の周囲だけは、邪心が一切感じられず静寂に包まれていた。
初めて味わう心の安息。
「待ちなさい、アメリア。落ち着きなさい! これこそが、一番強力な偽装かもしれないわ!」
しかし、アメリアはそんな自分の感情に待ったをかける。
そして彼が恐ろしい邪念を勝っているはずだと疑いレイドンを観察することにする。