あらすじ
この小説は栗林卓也25歳の物語である。
三年前、卓也の父親陽一(50歳)が結婚した。
彼女の名前は高橋さゆり(39歳)、今は栗林さゆりである。
卓也の家族は三人家族である。
卓也は大手銀行の人事部に勤務するエリートサラリーマンである。
神戸大学経済学部を首席で卒業し、卓也をしる教授も同じゼミ生も、卓也の将来は薔薇色の人生になると誰もが思っていたのだ。
何故なら彼れの父親陽一は兵庫県警察本部長であったからだ。
階級は警視正である。
この警視正という階級は警察法第62条に規定され、警察官の階級としては警視総監、警視監、警視長に次ぐ第4位なのだ。
ご参考までに都道府県警察に所属する警察官であっても、警視正以上の階級にある者は、警察法第56条第1項の規定により身分が一般職国家公務員(地方警務官)とされ、警察法第55条第3項によりその任免は国家公安委員会が行うのである。
昇任は選考により行われる。
警視正以上の階級にある警察官は日本の警察官全体の僅か0.2%しかおらず、警視正より下位の階級の割合は警視が3%、警部が5%、警部補以下が92%である。
これが警察組織の階級の割合である。
卓也は父親陽一のことが大好きであった。
もちろん継母さゆりのことも、大好きであった。
卓也には結婚を約束している広田すず(25歳)がいた。
交際してもう5年になる。
同じ大学であり、学部も同じ、しかもゼミまでも同じであった。
ゼミの指導教授は河合毅(55歳)であった。
アメリカ経営経済学の権威であった。
偶然、JR三宮駅のキオスクで会ったのだった。
先に河合教授が卓也に声をかけた。
「やあ。河合君、久しぶり。彼女と上手くやってるか?」
「はい。もちろん上手くやってますよ(笑い)」
「結婚式には呼んでくれよ。君の彼女は私の教え子なんだからな(笑い)」
「はい。もちろんですよ。私もさゆりも先生の教え子なんですから(笑い)」
そう言って二人は別れた。
しかし、数日後、彼にとって継母さゆりとの、あってはならない間違いがあったのだ。
この物語の始まりです。
この物語に登場する主人公や登場人物はフィクションであり、同性同名があってもなんら関係はありません。
また、この物語に出てくる大学や施設や飲食店、ホテルなども何ら関係ありません。
そのつもりでお楽しみ下さい。