あらすじ
「あらすじ」
時は江戸初期の寛文年間、場所は天下泰平の江戸の町。そんな賑わう町に人斬り騒ぎが起こっていた。町外れの三ツ辻で体を無惨に袈裟斬りにされた死体が発見されたのだ。しかもやや間を開けて同じ場所で3回。
衝撃的な事件にもかかわらず奉行所による吟味は早々に暗礁に乗り上げ、下手人の手がかりひとつも掴めない。そんな状況は人々の不安をかきたてるとともに格好の話題の種も提供していた。
人々の間では人斬りの犯人像についてさまざまな意見が挙げられていく。曰く、身分ある侍が楽しみでやっている、忍による暗殺だ、はたまた妖かしの類の仕業に違いない…などなど。しかしそれらの中に真相に迫ったものがあるかどうかは誰にもわからない。
そうしているうちに事件の現場は日中でさえも人が滅多に訪れなくなる一方、いつしか「人斬り横丁」と呼ばれるようになっていったのだった。
そんなある日、勘五郎が日頃入り浸っている酒場にてなじみの店の娘と話しているところでこの人斬りの話題が出てきた。そして話の流れのなかで彼は娘にけしかけられるような形で人斬り事件が起こった現場、人斬り横丁に出向くことになり…
登場人物
勘五郎
素性も知れぬ、酒場に入り浸っているごろつき風の男。