あらすじ
五歳で魔物を殺し、二十歳で魔王を屠った英雄エリディウス。しかし人々の歓喜の声は、彼には届くことはなかった。
魔王に刃を突き刺したその瞬間、彼は記憶を失ってしまうこととなる。
目覚めた男には、"ハルバーン"という名を与えられた。
第四王子として、二人目の勇者として、彼は空っぽのまま、再び旅路を歩む。
毒舌の従者、血塗れの姿で出会う聖職者の少女。そして、魔王亡き後も魔物の脅威やエリディウスの行いに人生を狂わされた人々や街との出会い。
勇者とは何か。英雄とは誰のためにあるのか。
記憶を失った最強の勇者が、空っぽの心を埋めていく物語。