あらすじ
「君は無能だ!」
公衆の面前で、婚約者である王子から突きつけられた無慈悲な婚約破棄。
長年、国の未来を案じ、誰にも知られず陰で努力を重ねてきた令嬢ソフィアは、事実無根の罪を着せられ、全てを失った。
人々は彼女を「氷の令嬢」と嘲笑い、誰もその真価に気づこうとはしない。
絶望の淵に立たされた、その時――。
「この女の価値も分からぬとは、随分と節穴な王子がいたものだ」
静まり返る会場に響き渡ったのは、冷徹無比と恐れられる隣国の英雄、“黒狼公爵”の声だった。
誰もが侮蔑するソフィアを、なぜか彼だけは射抜くような真摯な瞳で見つめる。
これは、その知性ゆえに虐げられた令嬢が、自らの本当の価値を見抜いてくれる唯一の男性と出会い、世界で一番甘く愛されることになる物語。
彼女という至宝を捨てた時、祖国の凋落は、もう始まっていた。
華麗なる逆転劇が、今、幕を開ける――。