あらすじ
妹に婚約者を奪われ、社交界で笑い者にされた令嬢リディア。
全てを失い、雪の夜に倒れた彼女を拾ったのは――冷徹と名高いハーヴェン公爵、エリオットだった。
涙で濡れた手を取った彼が見出したのは、リディアの中に眠る“香りの才能”。
彼女は公爵邸の温室で花々と向き合い、自らの香りを調合し始める。
やがてその香りは「人の心を癒す奇跡」と呼ばれ、王妃にまで届くことに――。
かつて「地味で無能」と嘲られた令嬢が、今は王国中を包む“幸福の香り”を生み出す存在に。
そして、冷たかった公爵もまた、彼女の香りに心を溶かされてゆく。
「君の香りがある限り、私はもう冷徹ではいられない」