あらすじ
大学の入学式で見かけた女の子――ひまりちゃん。
ぼくはその瞬間から、恋に落ちた。俗に言う、『一目惚れ』というやつだ。
目立つタイプではないけれど、彼女がいると場がなごむ。真面目で誠実で、たまに見せる抜けたところもとびきりかわいい。
2年越しの思いを伝えたぼくに、彼女は『月がほしい』と言った。
彼女の求める『月』を用意できれば、つきあってくれるらしい。リミットはひまりちゃんの誕生日まで。
その日から、ぼくの月探しがはじまった。月にまつわるものを見つけるたびに彼女に報告するものの、ひまりちゃんの答えはいつも『不正解』。
そしてとうとう約束の日、ひまりちゃんの誕生日がやってきた――――。