あらすじ
世界でただ一人、身体に天使の力を宿す者がいた。彼の名はベイル。人徳を欠いた領主、デルミアの奴隷であった。ベイルは耐え難い日々を過ごしていたが、とある精霊が彼の心を支えていた。
ミドラと名乗るその精霊は、森の奥で生死の境を彷徨っていた所をベイルに救われた。それからというもの、強大な力こそ無かったが如何なる時も彼を支え続けた。
そしてある日、ミドラはベイルに真実を告げる。
自らの正体は、無実の罪で天界を追放された堕天使である事。
天使としての力を、近頃取り戻しつつある事。
しかし今まで隠し通して来たミドラの存在が、デルミアに露見してしまう。
彼はミドラを気味の悪い化け物と罵り、殺害を試みる。
その結果ミドラは精霊としての形を保てなくなり、身体が崩壊を始める。
だが死を迎える寸前、ベイルに自らの力を託して一体となるのだった。
これから始まるのは悲劇の運命に抗う、青年と天使の織りなす物語。